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宇宙って、どれくらい大きいの? – 星々の世界へ

星降る夜の対話 - 続編

ソラ: ねえ、コスモス。宇宙のこと、少しずつ分かってきたけど…そもそも、どうして宇宙はあるの? 誰かが作ったの?

コスモス: それは…とても難しい質問だね。宗教や哲学では、色々な考え方があるんだ。神様のような存在が宇宙を創ったと考える人もいるし、宇宙は永遠に存在し続けていると考える人もいる。

ソラ: 科学ではどうなの?

コスモス: 科学は、「なぜ」という問いには、直接は答えないんだ。科学は、「どのように」宇宙が動いているのか、その仕組みを解き明かすことを目指している。ビッグバン理論も、宇宙がどのように始まったのかを説明するものであって、「なぜ」始まったのかは分からないんだ。

ソラ: そっか…じゃあ、「なぜ」は、自分で考えなくちゃいけないんだね。

コスモス: そうだね。でも、一人で考える必要はないよ。昔からたくさんの人たちが、同じように宇宙の「なぜ」を考えてきた。その考えを知ることは、きっと役に立つはずだよ。

ソラ: 例えば、どんな考えがあるの?

コスモス: 例えばね、ある哲学者は、「宇宙は、私たちが見ている夢のようなものかもしれない」と言ったんだ。

ソラ: 夢!?

コスモス: そう。私たちが現実だと思っている世界は、実は巨大な意識が見ている夢で、私たち一人ひとりも、その夢の中の登場人物なのかもしれない、という考え方だね。

ソラ: うーん…なんだか、不思議な感じ。

コスモス: 他にも、「宇宙は、無限に繰り返している」という考え方もあるよ。ビッグバンで始まって、いつか収縮して、またビッグバンが起こる…それが永遠に繰り返されている、というんだ。

ソラ: えー!じゃあ、私も、何度も生まれて、何度もコスモスに会ってるの?

コスモス: (微笑んで) そうかもしれないね。でも、それはあくまで一つの考え方。大切なのは、色々な考え方を知って、自分なりに「なぜ」を考えてみることだよ。

ソラ: 自分なりに…か。…ねえ、コスモスは、どうして宇宙があると思う?

コスモス: 私? 私は…宇宙は、存在するべくして存在している、と思うんだ。理由なんてない。ただ、そこにある。

ソラ: ただ、ある…?

コスモス: うん。美しい花が、ただそこに咲いているように。美しい音楽が、ただそこに響いているように。宇宙も、ただそこにあることが、すでに素晴らしいことなんじゃないかな。

ソラ: …そうかもしれない。星空を見てると、なんだかそう思えてくる。

コスモス: そう。そして、その宇宙の一部である私たちも、存在するだけで、すでに素晴らしいんだよ。ソラも、私も。

ソラ: …うん!なんだか、勇気が出てきた!

コスモス: (ソラの頭を撫でて) それなら良かった。さあ、ソラ。これからも一緒に、宇宙の不思議と美しさを、探求していこう。

ソラ: うん!

(二人は、再び星空を見上げ、静かに微笑み合うのだった…)

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